チームダイアリーをご覧の皆様、こんばんは!
対抗戦第6戦・早稲田大学戦まであと5日となり、グラウンドでは選手たちが緊張感をもって練習に取り組んでいます。
4年生のインタビューをお送りするチームダイアリー、第18弾となる今回は、時にヘッドコーチの右腕となり、また時には選手に寄り添いながら日本一に向けチームを支える学生コーチ2名の登場です。2人のラストシーズンに懸ける想いをぜひお読みください。
<榎本 大輝 (FWD COACH・成城学園)>
―ラグビーを始めたきっかけ
成城学園中学時代に水泳部に所属していたのですが、個人競技に面白さを見いだせないでいたところ、クラスメイトの西村くん (青山学院大学ラグビー部)と神山くん(早稲田大学ラグビー部)に誘われたことがラグビーを始めたきっかけです。とにかくラグビーが楽しくて、授業の合間さえもタッチフットをしていたことを覚えています。中高ではラグビーの楽しさを学ぶと同時に、勉強や学校生活といったラグビー以外のことも両立してこそ真のラガーマンだということを教えてもらいました。
―なぜ慶大、そして慶大蹴球部に入部したのか
大学付属の高校でしたが、より大きな環境で勉学にもラグビーにも打ち込みたいと考えていたので、文武両道を重んじている慶應義塾には憧れがありました。その中でも入部を決めるきっかけとなった出来事は花園をかけた東京都予選の決勝です。康平(=豊田・Utility)、航大(=佐藤・LO/BR)、森清(泰介・SO)率いる國學院久我山高校相手にロスタイムで点を入れられ、花園出場を逃しました。その悔しい思いがあり大学でもラグビーを続けようと決心をしました。
―蹴球部で一番つらかったこと
ほかにも言っている同期がいましたが、1年生の時のコルツ練習です。試合にも出られないまま、朝6時からタックルとフィットネス中心の練習を毎日行っていました。翌日の朝が来るのが嫌で嫌で仕方なく、震えるように寝ていました。
―蹴球部での転機
学生コーチになったことです。今までは自分が選手として活躍することだけを考えてきた僕が、チームのために選手以外のことに打ち込むようになったことは蹴球部だけでなく、人生の大きな転機でした。嬉しかったことは、そんな僕を受け入れてくれる同期を得られたことです。どんなにつらいことがあっても、4年間楽しく過ごせてきたのは素晴らしい同期のおかげです。
―普段から心がけていること
コーチとしてなるべく長い時間を選手と共にして、なるべく長い時間ラグビーのことを考えることを心がけています。コーチとしてどれだけラグビーのことを考えられるかは、練習や試合に対する準備の部分に繋がりますし、どれだけ深くラグビーをことを考えられているかがコーチとしての言葉に現れると考えています。また選手と時間を過ごし、さまざまなことに気づきコーチングに生かすことが少しでもチームの成長につながると信じています。
―伝えたいこと
伝えたいことはごくありふれたことですが、伝えたい人がたくさんいます。それだけ多くの人に支えられてきました。同じ出身校の人がおらず不安ななか、厳しくも優しく接してくださった先輩方。いつもコーチとして大事なことを教えてくださる金沢HCをはじめとしたコーチの方々。僕と正面から向き合ってくれる選手。こんな素晴らしい競技に出会わせてくれた母校成城学園の人々。そしていつも僕のやりたいことをやらせてくれて、心から応援してくれる家族にはとても感謝しています。この人たちのためにも、絶対に日本一になりたいと思います。
―ラストシーズンに懸ける想い
優勝して、自分が4年間過ごしてきた仲間とこの部が一番だと証明します。
皆、137人全員で絶対優勝しよう。
<中西 浩大 (BKS COACH・慶應義塾)>
―ラグビーを始めたきっかけ
父の影響で気づいたらラグビーを始めていて、4歳から中学3年にかけて、11年間田園ラグビースクールでラグビーを続けました。小学6年生の県大会の際に古田(主将・慶應義塾)率いる麻生ラグビースクールに大敗を喫し、ラグビーを始めてから、初めて本気で悔しいと思ったことがとても印象に残っています。
―大学でも蹴球部に入部した理由は
小さい頃からラグビー場に足を運び、多くの試合を見てきました。
なかでも慶應の泥臭く気迫のこもったプレーに魅了され、憧れを抱く様になった為、塾高へ進学しました。高校時代は、自分は花園のメンバーに入れず、メンバーに入った同期とはまた別の悔しさと自分の努力不足を感じました。その悔しさから大学でもう一度日本一に挑戦するチャンスを得たいと考えた為、大学でも蹴球部でラグビーを続けることにしました。
―蹴球部でつらかったこと・転機
悔しかったことと転機は、プレーヤーを辞めて学生コーチに転身したことです。選手として日本一に貢献したいと思い入部し、2年間での試合経験も少ない中、これからだと思った矢先の出来事だったので当初は非常に落胆しました。しかし、本気で日本一になる為に同期から自分と榎本と、主務の陽太郎(=田中・慶應義塾)が選ばれたのだと思い、それからは信じてくれた同期と日本一になる為、粉骨砕身しようと決めました。
―普段から心がけていること
チームが日本一になる為にジュニアチームの強化をすることが自分の役割です。
なので、ジュニアチームから一人でも多くの選手をシニアチームに上げ、チーム全体の競争を激しくし、層を厚くすることを目指しています。またジュニアチームには若い選手も多いので、自分や榎本が卒業した後も慶應が勝ち続ける為に必要なスキルを考え、長期的な目線で選手を育成することを心がけています。
―伝えたいこと
まず家族に感謝を伝えたいです。学生コーチという立場に代わってからも、いつも応援してくれて本当にありがとう。このチームで日本一を目指せることは当たり前じゃなくて、家族のおかげです。
そしてジュニアチームのみんな、”目標から遠いときにどれだけ頑張れるか”がどんなに重要なことか、学生コーチになって、心の底から感じています。ここから黒黄を着てグラウンドに立ち日本一になる為には、グラウンド外で全力で準備をし、グラウンドで全力でプレーするほかないと思います。
多くの人にとって、このチームが本気でラグビーをする最後の機会になると思いますが、後悔ないよう、今を全力で。
―ラストシーズンに懸ける想い
メンバー、メンバー外の選手、スタッフそれぞれの立場の人間が本心から勝利を喜ぶ為には、各個人が優勝に向け本気で努力することが必要だと思います。なので自分は学生コーチとして、1月12日に優勝した時にみんなが心の底から喜ぶことが出来るよう、全力でみんなをサポートし続けます。
悔しい思いが多いラグビー人生ですが、何が何でも今年勝って、みんなで笑います!
最後までお読みいただき、有難うございました。
次回の更新にも乞うご期待ください!
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