AO入試(アドミッションズ・オフィス)
対象学部:環境情報学部・総合政策学部
AO入試は一定の条件を満たしていれば自らの意思で自由に出願できる推薦者不要の公募制入試です。
入試内容の特色は筆記試験や技能試験などの試験結果による一面的、画一的な能力評価ではなく、中学校卒業後から出願に至るまでの全期間にわたって獲得した学業ならびに学業以外の諸成果を筆記試験によらず書類選考と面接によって多面的、総合的に評価し入学者を選考するものです。毎年10名程のAO入試を経て慶應義塾大学に入学をした選手が蹴球部で活躍しています。
部員からのメッセージ
- 慶應に決めた理由
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私が5歳のときに兄の通うラグビースクールに初めて見学に行き、他のスポーツにはないタックルに衝撃を受け、帰り道ですでに翌週からラグビーを始めることを決めていました。そのときから、ラグビーは私の生活に欠かせないものとなりました。特に私の家では大学ラグビーを見る機会が多く、そこで慶應のラグビーに出会いました。低く、鋭い慶應伝統の「魂のタックル」に、私が初めてラグビースクールへ見学に行ったときと同じような衝撃をテレビ越しながらに感じました。それと同時に、自分も黒黄ジャージを着てプレーしたいと思うようになりました。慶應のひたむきなラグビーにとても魅力を感じ、慶應義塾大学を第一志望にしました。
- 大学蹴球部の魅力
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私が考える大学蹴球部の魅力は、縦の繋がりが非常に強いところです。私は生まれてから高校を卒業するまで大阪の実家で暮らしていました。慶應に入学が決まり、人生で初めて親元を離れて寮で暮らすことになりました。新しい環境に期待を膨らませる反面で、大きな不安を感じていました。しかし、その不安はすぐに無くなりました。ラグビーのことはもちろん、私生活や学業面の相談など、多くのことを先輩方にサポートしていただける、生活しやすい環境です。グラウンドでは、気軽に質問をぶつけたり、一緒に個人練習をしたり、壁を作らずに接してくださっています。また、グラウンド外においても、履修の仕方や寮生活においてわからないことがあれば、優しく教えてくださっています。縦の繋がりが強いからこそ、学年関係なく全部員が切磋琢磨し、全力でラグビーに取り組むことができます。そして、縦の繋がりは学生内のみにとどまらず、多くのOB・OGの方が蹴球部の活動に携わり、豊富な経験を踏まえて丁寧かつわかりやすい指導をしてくださっています。
大学蹴球部には下級生が生活しやすい環境があり、ラグビーを軸に充実した日常を送ることができます。
- 自身の勉強方法
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例年のAO入試は一次選考の書類審査と二次選考の面接で合否が決まります。しかし、コロナウイルス感染拡大の影響で試験内容が一部変更され、二次選考の面接はオンラインで行われました。AO入試では、一次二次と共通して志望理由の内容が最も重要視されます。自分の夢をどのように実現したいのか、そのためにはSFCでどのような学びが必要なのか、なぜその問題を自分が解決しなければならないのかなどを明確に示していく必要があります。私はAO入試の対策を進めるにあたって、「積極的に動く」ということをテーマに資料を作成しました。志望理由の分野に関しては、専門書や論文を読みつつ、アンケート調査や実際の現場でのフィールドワークを用いて、自ら研究を行いました。その上で、複数人の方にアドバイスを求めることをお勧めします。自分の軸をしっかりと持ちつつ、それぞれのアドバイスを自分なりに噛み砕いて進めていくことで、志望理由を深めることができます。また面接では、自分の志望理由に対する熱意を余すことなく伝えるため、「練習量」に重きを置き、時間があれば面接練習を行いました。 AO入試においては、自分の軸をぶらさずに十分な準備を行うことがとても重要です。
- 受験生へのアドバイス
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AO入試では準備が非常に大切です。志望理由を作成する際、まずは「自分を知る」ことから始まります。今までの自分の人生を振り返り、自分がどのような人間で、どのような強みがあり、どのようなことに対して興味・関心があるのかを徹底的に考えます。そこから時間をかけて志望理由を練り上げていってください。AO入試は総合的な評価から合否が決まるため、過去の経験や現在の熱意、将来の構想を掘り下げてください。その中で、「慶應で学ばなくてはならない理由」または「SFCで学ばなくてはならない理由」を明確にすることが重要です。自分の熱意を伝えるだけでなく、大学側が求める人材であることをアピールすることで、合格の可能性が確実に高まると思います。
- 受験生に伝えたいこと
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AO入試の対策はとても時間と労力を要し、その上プレッシャーも感じます。私自身、何度も壁にぶつかり試行錯誤を繰り返しました。自分の軸をぶらさず、興味のある分野を突き詰めていってください。その中で自分にとって新しい発見があり、さらに成長することができるはずです。苦しい時期もあると思いますが、慶應義塾大学に入りたいという強い意志を持って取り組んでください。一緒にラグビーができる日を楽しみにしています。
- 慶應に決めた理由
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高校時代ケガが多く、悔いが残ったため大学の高いレベルでラグ ビーを続けたいと考えました。そこで、ラグビーと勉学の双方におい て、日本でトップレベルの私立大学である慶應を志望しました。また、 慶應のスポーツ推薦制度がない環境もとても魅力的に感じました。 大半の選手が一貫校出身または受験により入部しており、世代別代表があまり多くないにも関わらず、スポーツ推薦制度などを用いて有望な選手を多く集めている他の強豪校に勝利している姿がとても格好良く見え、このようなチームで大学日本一を掴みたいと強く思いました。また、幼少期より漠然と慶應に入りたいという思いもあったことから、志望校を慶應のみに絞り受験しました。
- 大学蹴球部の魅力
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ラグビーに集中できる恵まれた環境があることが最大の魅力だと思います。練習環境やトレーニング設備はもちろん、定期的な体脂肪測定、筋力測定、血液検査など素晴らしいサポートを受けることができます。栗原徹監督をはじめとし、多くのコーチ、トレーナーの方々が情熱を持って指導してくださいます。また、マネージャーの方々による栄養管理や補食などのサポートや、アナリストによるフ ィードバックなども充実していて、日本一を目指す上で最高の環境が整っています。
高校時代の知名度や評価は関係なく全員に平等にチャンスが与えられていることも魅力の1つです。慶應には代表クラスの選手はあまり多くいません。そのため、自分の努力次第で黒黄ジャージを着て活躍することができます。さらに、学年関係なく仲が良いのでラグ ビーのことはもちろん、ラグビー以外の私生活の面でも先輩方が壁を作らず接してくださいます。そのため、下級生でもプレーしやすい環境があります。
- 自身の勉強方法
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AO入試は一次試験の書類審査と二次試験の面接で合否が決まります。書類審査において最も重要なのが志望理由書です。SFCで何を学びどのような世界を実現したいのか、なぜその問題を自分が解決しなければいけないのか、などを2000字で表現し、自分を最大限にアピールしなければいけません。そのため「自分の夢」「自分の興味関心」「自分の強み」など「自分」を見つめ直し、「自分を知る」作業が必要です。私はその中でも「自分の強み」を重点的に考えました。私は高校時代の評定があまり良くありませんでした。そのため、志望理由書でテーマにしている範囲の知識量だけは他の受験生に負けないよう、専門書や論文を多く読み、複数の関連会社を訪ねて話を聞きました。
また、AO入試を考えている受験生には、AO入試対策塾に通うことをおすすめします。一次試験の資料作成もそうですが、AO入試対策塾の価値を1番感じたのは二次試験の面接対策のときでした。面接に関して特効薬はありませんが、面接対策数をこなすことで確実に上達することができると思います。
- 受験生へのアドバイス
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まず、SFCという特異な学部をAO入試で志望するにあたって、他の受験生と同じであることに何のメリットもありません。人と違うことが最大のアピールになります。例えば、私は高校時代前十字靭帯を三度断裂したので、ケガ予防に関する志望理由書を書きました。この経験は他の受験生は経験していないことであり、自分の強み、個性です。自分にとって当たり前の経験でも客観的に見れば特異な経験かもしれません。そのため、自分の今までの人生を振り返り、「自分がどのような人間」なのか、「自分の強み」は何か、「自分の興味関心」は何か、など徹底的に自分を知ることが重要です。AO入試は一般受験とは違い、様々な教科を勉強する必要はありません。しかし、志望理由の分野に関しては、「日本中の高校生の中で1番詳しくなる 」くらいの情熱が必要です。興味のない分野に情熱を持つことは難しいと思います。そこで、志望理由を決める際には自分が本当に興味関心があり、この分野なら熱中できるという分野にすることをお勧めします。また、AO受験は学業以外の活動も評価対象になるので、積極的に様々な活動に参加してほしいです。
- 受験生に伝えたいこと
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AO入試はいわゆる「勉強」ができれば合格、「スポーツ」ができれば合格、という受験ではなく、「自分」を持っている人が合格する受験です。何かが優れているからといっても慢心はできません。逆に、勉強やスポーツが優れていなくてもチャンスがあります。最後は塾蹴球部やSFCに入りたいという強い情熱が合否を左右すると思います。また、SFCは4月入学一期、4月入学二期、9月入学、一般入試(※2018年当時の入試形態)と多くのチャンスがあります。最後まで諦めずに情熱を持って何度も挑戦すれば結果はついてくると思います。応援しています。
- 蹴球部の魅力
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蹴球部の魅力は、部員140人全員が日本一という目標に向けて努力を惜しまないところです。そのため選手の争いも激しく、日々緊張感をもちながら練習に取り組むことができています。また、学年を問わずに皆とても仲が良いです。チームの「一体感」を強く感じます。そしてグラウンド外でも、日本一になるために様々な取り組みが行われています。なかでも各学年を混ぜた縦割り班でのTC(チームコネクト)というものがあり、その取り組みとして各グループでご飯に行くなどして、チームをよりよくするためにはどうしたらよいのかを話し合います。ほかにも慶應義塾スポーツ医学研究センターと連携して血液検査や体組成測定などのコンディションチェックを定期的に行ってもらえるところも魅力の1つだと思います。
- 慶應に決めた理由
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慶應でラグビーをしたかったこと、憧れだったことが大きな理由です。また、歴史ある塾蹴球部で日本一になりたいと思いました。そのために、高校時はしっかりと勉学に努めながらラグビーと両立することを意識していました。受験するときは他の大学のことは考えずに慶應一本で取り組んでいました。しかし4月のAO入試では、1期・2期とどちらも不合格でした。2期に落ちたときには自分の中で浪人するか他大学に進学するか葛藤したのですが、どうしても慶應にいきたかったので浪人を決め、無事9月入学となる3回目の試験で合格することができました。慶應に行きたい気持ちを諦めなくてよかったです。
- 勉強方法
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AO入試は、一次試験の書類審査と二次試験の面接で合否が決まります。面接では志望理由の内容を詳しく聞かれるため、志望理由書を入念に作成し自分自身のストーリーを描けるようになることが大切です。志望理由の内容については本気で将来やりたいと思うことについて書くことが重要です。そうでないと面接のときに熱く語ることが難しいです。面接では自分が描いたストーリーを否定されたりしても、しっかりした軸で自信をもって主張することができれば問題ありません。正直不安な部分もありましたが、繰り返し練習をすることで本番には自信を持って臨むことができました。加えて、時間に余裕があればAO指導の塾に通うことも1つの方法ではないでしょうか。一人でやりきることが大変なAO入試準備においては、他者の意見を聞くことも重要です。つらい時期もありますが自分の言いたいこと、やりたいことを明確にしてやりきることです。
- 受験生へのアドバイス
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志望理由書を書くにあたって、まず自分の過去・現在・未来について箇条書きでいいので書き出してみてください。経験したこと、今頑張っていること、将来やってみたいことなどなんでもいいので書いてみましょう。また、なぜこれをやりたいのかという理由の部分と、現在ある問題について、その問題点を改善するために何をするのかなど、つなげて考えることが重要です。頭の中で常にストーリーを描いて考えることで整理もつきやすく良い準備になります。そしてなによりも、必ず慶應に合格したいという気持ちを忘れずに資料作成に取り組むことが大切です。相手側は何千人もの書類を読むので、読みやすいように書くなど、気遣いの部分も大切です。
- 受験生に伝えたいこと
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どうしてSFCに入りたいのか、SFCで何を学びたいのかの部分を明確にすることが非常に大切です。多くの疑問や壁に向き合うことになるかもしれませんが、そこでよく考えることが非常に重要になってきます。一人で抱え込まずに家族や友人に客観的な視点からのアドバイスをもらうと新しい視点が開けてきます。またAO入試に没頭するのではなく、高校生活を楽しんで、スポーツと勉強の両立を目指してください。慶應義塾大学は文武両道を貫く学生を求めているので、何事も全力で取り組んでください。周りの支えてくださる方々への感謝の気持ちを持って頑張ってください。
- 蹴球部の魅力
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蹴球部の魅力は、3つあると考えています。1つ目は選手をサポートする環境が整っていることです。栄養管理やトレーニング設備、定期的な体組成測定や血液検査などラグビーに集中して取り組むことができる環境が整っています。また、素晴らしい指導陣の下でラグビーができる環境も他の大学にはない魅力だと思います。そして2つ目は高校までの名声や評価は関係なく努力次第で誰でも活躍できることです。塾蹴球部では高校時代に無名選手だった人が多く活躍しており、努力次第で黒黄ジャージを着て試合に出ることができます。最後に3つ目は学年関係なく、仲が良いことです。一緒にトレーニングをしたり、グラウンド外でも一緒にご飯を食べたりと一体感を重視しており、お互いに切磋琢磨しあえる環境です。
- 慶應に決めた理由
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単純に慶應に入りたいという思いがあったからです。文武ともに日本でトップレベルの私立大学であるという理由はもちろんですが、姉が通っており、充実した大学生活を送っている姿を近くで見ていたことも大きな要因でした。私は中学時代から、ラグビーだけに取り組むことはリスキーであると考えており、進学先を決める際には少なくとも最低限、勉学に取り組むことのできる環境を選択してきました。もちろん大学を選ぶ際も同じであり、なおかつかねてから慶應に入りたいという思いがあったため迷うことなく慶應に決めました。
- AO入試について
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SFCのAO入試は、推薦者が不要で一定の条件を満たしていれば自分の意思で自由に出願できる公募制入試です。
入試の特色は、筆記試験や技能試験といった試験結果による画一的な能力評価ではなく、中学卒業時から出願に至るまでの全期間にわたって獲得してきた学業ならびに学業以外の活動や経験が書類選考と面接によって多面的・総合的に評価されることです。
また、試験には大きく分けて4月入学試験と9月入学試験の2つがあり、私は4月入学試験に合格し、入学いたしました。
- 勉強方法
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僕が受験した方式は出願条件に評定が関係ないとはいえ、評定が高いことに越したことはないと考えていたので、まず学校のテストで点数を取ることを意識していました。僕は勉強を計画的にできないタイプなので、テストの2週間前から徐々に始め、テスト間近には暗記できるまで寝ない、というような日々を送っていたこともありました。また、通学時や練習と授業の合間の時間を有効的に使うことで、勉強に当てる時間をなるべく長くするよう努めました。また、一次試験において一番重要である志望理由書作成の際も、「自分は将来何をしたいのか」「自分の興味・関心のあることは何か」など「自分を知る」という作業を何度も繰り返していました。
- 受験生へのアドバイス
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まず、志望理由書を書く際には前述した「自分を知る」ということが非常に大切になってきます。自分では当たり前に感じていた経験も客観的に見たら特別な経験をしているということもあります。そのため、まずは自分が今までどういう人生を歩んできたのか、どういう人間なのかという過去のことから、自分の興味・関心のあること、将来の夢などの未来のことまで幅広く客観視するために、書き出してみることもいいと思います。
さらに「慶應で学ぶ理由」や「自分が将来的に成し遂げたいことやその意義・必要性」が必ずあるはずです。その強い意志を持ち続けることも大切なポイントです。慶應に絶対に合格してみせる、将来は〇〇を成し遂げてやるというような強い気持ちを持って、受験に臨んでください。
- 受験生に伝えたいこと
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「スポーツ推薦」と「AO入試」は決して同じではありません。いくらラグビーで輝かしい成果を挙げていても合格するという保証はありません。
そのため後悔しないように、自分の納得のいく志望理由書を書き上げることが大切です。今一度、自分が将来何をしたいのかなど自分の「夢」を思い描いてみましょう。その先にラグビーではない新たな自分の武器が見つかります。最後に、入試概要にも記載されている通りAO入試には「情熱」が大事です。成し遂げたいという情熱。SFCに入りたいという情熱。そのような強い「情熱」が合否を左右することもあります。最後まで決して諦めず何度も挑戦してください。応援しています。