“SURGE”対談〜福本×三木〜

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特別企画

【“SURGE”対談 】

 

“SURGE”対談第5弾は、福本航平(CTB/常翔学園)と三木海芽(CTB/徳島県立城東)の2人です!

幼い頃に出会い、慶應義塾にて再会を果たした2人。寮生活、同ポジションと、一緒に過ごす時間が増え、互いに切磋琢磨しています。

そんな2人の熱い想いを聞いてきました!

 

Q.初めて出会った(対戦した)時のことを教えてください。

福本:小6春のラグビー大会です。徳島に1人アホみたいなタックルをしてくる人がいて、えぐいのがいるという印象がありました。黒に赤のヘッドキャップで、材木が飛んできたかと思うくらいのタックルをされた記憶があります。確か鳩尾を痛めました笑。

三木:正直、その時の航平(福本)のことは覚えていないです。ただ、航平のいたチームがすごく強くて、ボコボコに負けてしまったことを覚えています。

 

Q.2度目の対戦について教えてください。

福本:中学校では対戦していなくて、次の対戦は高校生になってからでした。常翔学園では、毎年1年生だけで徳島遠征に行き、1年生だけで20分×7試合くらいします。ほとんどの試合で勝つことができていましたが、城東にだけは7-0で負けました。特に記憶はないけれど、負けたことはすごく覚えています。

三木:覚えていないです。自分が12番で出ていて、トライをしたことは覚えています。同じ場所にいたことは間違いないですが、2チームあったのでもはや対戦したかも怪しいです笑。

 

Q.蹴球部に入部して、最初に会った時の印象を教えてください。

福本:海芽(三木)に会う前、響(山田)から海芽はめちゃめちゃごついし腕がパンパンだと聞いていました。当時から、今と変わらないくらいデカかったです。海芽に会って、徳島出身と聞いて写真とかを見せてもらったら、記憶の中の徳島の半端ないタックルをかましてきた相手と一致して驚きました笑。

最初の頃は寮生も少なくて、関西出身仲間ということでずっと一緒にいました。海芽とはクラスが一緒で、語学も同じ朝鮮語を選択し、4年間全て同じ授業を取りました。やはり関西人ということもあり、気が合うし話が合うなという印象でした。

三木:会う前は正直怖かったです。常翔学園にはやんちゃなイメージがあったので笑。でも航平は会ってみたらすごく優しくて良い子だし、勝手に想像していたイメージとは真反対でした。

 

 

Q.今お互いはどのような存在か教えてください。

福本:自分はFLで入って、途中でCTBに転向して同じポジションになって。練習もたまに一緒にやったり、両CTBで並ぶこともあったりして、ラグビー面でも近くなれたと思います。照れくさいけど、心の支えというか、今腐らずにラグビーを続けられているのは海芽のおかげです。1年生の頃から一緒にJr.グレードで頑張ってきて、同じポジションで、そんな海芽が1番上のグレードで頑張っているから。4年生になって、自分はグレードとか怪我とかラグビー面でもだいぶしんどいし辛いこともあったけど、海芽とやりたいという思いがあったから。だからこそ今自分も頑張れていると思います。

三木:自分たちは、響(山田)とか淳(永山)みたいに、ラグビーが上手いスターじゃない。やることできることは限られていて、それを精一杯やって、みんなに元気をもたらす、エナジーを与える。そういうところが、自分たちの似ているところだなと感じています。

福本:それに、お互いに元気をもらえています。人としても選手としても尊敬があります。社会人になっても繋がっていたいです。昔から知っているような、幼馴染のような安定感があって、数年ぶりに会ったとしても、久しぶりに会った感じはしないと思います。一生の仲だと思います。

三木:元気をもらえているし、お互い尊敬していると思います。お互い似ているところがあるから好きなのかもしれないです。どっちかが頑張っていたら頑張ろうと思う、何かに悩んでいたら話を聞こうと思う、1番一緒にいる相手です。

 

Q.この4年間、印象的なエピソードを教えてください。

福本:以前、グレードとか関係ないチーム編成での部内マッチがあって、そのとき海芽と自分は違うチームでした。試合前に少し海芽と話した時に、海芽がお前と一緒のチームになりたかったと言ってくれて、ついふざけて返しましたが、その言葉は1番嬉しかったです。

三木:航平は、対抗戦全試合で手紙を書いてくれて、すごく嬉しかったです。正直身体はだいぶボロボロですが、ボロボロながらも頑張れているのはその手紙のおかげです。手紙は残るし、すごく良いです。

 

 

Q.最終学年としてどのような思いでチームに関わっているか教えてください。

福本:対抗戦にも出れていない中で、4年生としては練習や雰囲気にエナジーを与える、雰囲気を作るというところに役割を感じています。ずっと笑いがあっても良いわけではないし、締めるところは締めるとか、しっかり話をしてチームを引っ張っていくことを意識しています。大地さん(123代OB)に会った時に、ずっと声を出すとか最後まで全力でやり続けることはモチベーションが難しいけれど、誰かが絶対に見てくれている、と言っていたことをすごく覚えています。でもモチベーションでは特に苦労していなくて、4年生みんなが頑張っているし、海芽もいるし、ここで頑張らないと同期に顔向けができないという思いがあって、同期のために頑張っています。長くてもあと1ヶ月、本当に最後で、やらなかったら後悔するだけなので、頑張らないといけないなと思っています。

三木:後悔しないように、というのが1番大きいです。2,3年生の時に怪我をして、その時は仕方がないなと思っていたけど、よく考えたらもったいなかったなと思って後悔しています。特に2年生の時にはJr選手権初戦に出て怪我をしてしまい、冬の2ヶ月間くらいを棒に振ってしまいました。そんな後悔はもうしたくないので、そういう思いでラストに臨んでいます。自分が今やっている中で選択に迫られた時に、後悔しない方を選ぶ、それが結果的にチームや自分のためというところに繋がっているのではないかと感じています。同期のためにとか後輩のためにとか、航平と同じようなことを考えていて、やらなかったら後悔すると思います。

 

Q.あなたを“SURGE”させる原動力を教えてください。

福本:海芽です。お互い頑張りあっています。助け合いというか、支え合いというか、人という字はみたいなところです笑。

三木:航平です。いつも元気をもらっています。切磋琢磨しているという硬い言葉は自分たちには似合わないかもしれないけど、お互いに頑張れています。

 

Q.残りのシーズンに向けての意気込みを教えてください。

福本:悔いなく最後までみんなをsurgeさせたいと思います!

三木:後悔先に立たずという言葉もありますが、後悔しない選択をしたいなと思います。最後はやっぱり気持ちだと思います。みんなの思いとか、いろんな人の気持ちとか、恩返しというか、みんなの気持ちを背負って頑張りたいと思います。

 

Q.最後にお互いへのメッセージをお願いします。

福本:海芽はこう見えて意外と寡黙で、落ち着きを持っている男です。そんな人があれだけ熱いプレーをするのがラグビーの良いところだと思います。明治大学戦くらいから調子が上がってきて、熱いディフェンスを、プレーを見せてくれています。天理大学戦も楽しみです!もうボロボロだけど、怪我には気をつけて頑張ってほしいと思っています。

三木:航平の好きなところは、名前を呼んでくれるところです。名前を呼ばれるのはすごく良いことだと思っています。自分のこと見てくれていて気にかけてくれていて、なんでもない日常でも自分の名前を呼んでくれる人がいることにほっこりするというか。名前を呼んでくれるって大事だなと感じています。そうやって、人に影響を与えるような、良いものをもたらすようなところが、航平のすごく好きな部分です。最後まで航平と一緒にやっていけたらなと思います。

 

いよいよ来週から、大学選手権が始まります。

関東大学対抗戦5位で終え、選手権初戦は関西2位である天理大学と大阪ヨドコウ桜スタジアムにて対戦します。

皆様の熱い応援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

 

次の対談は、大野嵩明(WTB/慶應義塾)と酒井貴弘(HO/慶應義塾)の2人です。

1番長い付き合いだという2人は、今も同じチームで戦っています。

次の更新もお楽しみに!

 

慶應義塾體育會蹴球部

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